ワーホリ達の職探し

パンデミックの為に長期に

渡ったオーストラリアへの入国規制が終わってから、一年以上が経つ。

この一年で、日本からの留学生、英語の短期研修生、そしてワーキンホリデー達がものすごい勢いで戻ってきている。

 

私は短期長期に関わらず、こちらに住む日本人達の生活お役立ちクラシファイド的なFBにのページに参加しているのだが、ここで最近よく見かける投稿でちょっと気にかかるものがある。

それは、「先月ワーホリビザでケアンズに到着しました。なかなか職が見つかりません。情報ある人、連絡ください。何でもします。英語は全く話せません。」的な投稿である。

日本から来ている若者を助けてあげない気持ちは山々なのだが、これはちょっと丸投げ過ぎないだろうか。

 

特に気になるのは、「英語は全く話せません。」と、まるで英語が話せないのが特技でもあるような書き方。

雇ってもらいたいのなら、せめて「英語は初心者レベルですが、スムーズに会話ができるように頑張っています」とか、「今は英語学校の初級コースですが、次の一ヶ月で中級レベルに行けるように勉強中です」とか、もっとやる気のある、ポジティブな書き方ができないのだろうか。

 

もちろん英語が全く出来なくてもできる仕事はあるのだが、英語が出来ないと宣伝してしまうと、それを利用して、オーストラリアの法律で決まっている正式な雇用契約を結ばず、まともにお給料を払ってくれないような店で、騙されて、こき使われるのではないかと心配してしまう。

その場合、文句を言いたくても、英語が出来ないばっかりに、言いくるめられてしまうかもしれない。

 

日本でも、アジアからの研修生をこき使って、まともな住居の提供や決められた額の賃金を払っていなかった極小企業が問題になっていたのを新聞で読んだことがある。

こういう事が、オーストラリアでも起こり得る。

 

若い時は色々な経験を積めば良いし、その上で、時には大変な目に遭うこともあるだろう。

英語だって、最初は全く分からずに、お互いに誤解して不愉快な目に遭うことだってあるだろう。

しかし、注意すれば避けられる詐欺や危険はたくさんある。

 

どうか「英語全くできませ〜ん。これからも勉強する気はありませ〜ん」でトラブルに巻き込まれないようにと、オバサンは気を揉むのであった。