再びテニス

昨夜は楽しみにしていたヒジカタ選手と大坂なおみ選手の応援の為(テレビで)、早めに夕食とお風呂を終えて、テレビの前に座り込んでいたのだが、二人とも敢え無く敗戦。

シードを持たない彼らは、一回戦でランクの高い選手と当たるのは仕方がない。

ただ、ヒジカタ選手はもともとこの大会にはワイルドカードで出場しており、まだ22歳になったばかり。

全てが今後の経験になると思う。

その通り、実際彼は世界ランク24位の選手を相手に、2セットを取った上に、最終セットはタイブレークに持ち込むなど、これからまだまだ伸びる力の片鱗を見せてくれた。

 

それに対して、大坂なおみ選手は世界ランキング16位のガルシア選手にストレート負。

オーストラリアオープンでは二回優勝した実績に敬意を評し、この日の最終試合はセンターコートで行われたにも関わらず。

残念でならない。

せめて3セットまで持っていってもらいたかった。

応援し続けたいのだが、どうしても彼女をスポンサーするルイ・ヴィトンやナイキ、タグ・ホイヤーの宣伝ばかりが目に付き、選手としての彼女の活躍が見えないのが残念で仕方がない。

数々のスポンサーのお陰でミリオネアーになった彼女からは、最初のUSオープンで優勝前のハングリーさが全く見えなくなってしまった。

彼女のサーブのスピードは男性並みの190Kmにもなる。

豊かな才能に恵まれているのに、それが生かされていない事が、ファンとしてはとても残念である。

 

今回から「です、ます調」を止めました。

 

オーストラリアオープン

今日からメルボルンでテニスのオーストラリアオープンが始まりました。

今年も去年の優勝者であるジョコビッチやサバレンカが参加。

そしてママになった過去2回優勝している大坂なおみ選手も参加で注目を集めています。

過度な注目は彼女の精神を不安定にさせるような気もするのですが、その注目度で何億ものスポンサーマネーをもらっているようなので、どっちがいいんでしょうね。

試合途中で、「さっきの勢いはどこへ行ったの?」というくらいにあっさり逆転負けする彼女を応援するのは、ファンとしては辛いものがあるのですがね。

 

若くして一度頂点に立ってしまった者は、自分で自分にかけてしまうプレッシャーを跳ね返すのが大変なのでしょうか。

そういう意味で、去年の全米オープンで優勝したココ・ガウフ選手がどういう試合展開を見せてくれるのか楽しみです。

 

もう一人、私が注目しているのは、リンキー・ヒジカタ選手。

彼は日本からオーストラリアに移住したテニスコーチの両親を持つオーストラリア人。

去年、同じくオーストラリア人のジェイソン・クブラー選手とダブルスを組み、シード組を次々と倒して、オーストラリアオープン、ダブルスで優勝を飾りました。

前々年もオーストラリア組が優勝したので、最近ダブルスの試合もきちんと見るようにしています。

 

このリンキー・ヒジカタ選手の試合を、オーストラリアオープンの前哨戦の一つであるブリスベン国際で見ることが出来たのですが、正確に相手のコートに打ち込むショットが素晴らしい。

相手選手は前々年のダブルス優勝者コキナキスだったのですが、コキナキス選手の身長は193cm。

背の高さを充分に生かしたサーブは200kmを超える速さで、最初の数ゲームはサーブを返すのに苦労していましたが、一旦ラリーに持ち込むと、すばしっこくボールを拾い、確実にコートの隅に落としており、この試合、ストレート勝ち。

まだ22歳だそうで、これからの活躍が楽しみな選手なので、今回のオーストラリアオープン、どこまで勝ち残ってくれるかとても楽しみです。

 

オーストラリアでは、オーストラリアオープンは、オリンピックの時のように、放送権を持っているチャンネルが毎日、朝から夜まで色々な試合を放送してくれます。

今日から、西岡選手を始めとした日本勢と、ヒジカタ選手、そしてハラハラドキドキしながら、大坂選手を応援しようと思っているのでした。

みんな、できるだけ長くトーナメントに残ってもらいたいなあ。

 

節約と安全

私の住む街の日本人の情報交換が目的のFBのページがあります。

主に日本からの留学生やワーキングホリデーの若者達がメンバーで、「最近ブリスベンに来たばかりなのですが、仕事ありませんか?」、とか、「シティーからバスで30分以内で住むところを探しています」などの投稿が多いのですが、今日、一つ気にかかる投稿を見つけました。

 

彼女は近々日本に帰るらしく、現在持っている現金$6000(約60万円)を日本円の現金と、銀行の為替レートで両替したいというものでした。

 

実は数年前、ここブリスベンで、2年間の交換留学が終わって韓国に帰る予定の男子学生が、まだ残っている$10000(約100万円)を韓国ウォンの現金に両替してくれる人を探しているという旨をFBに投稿し、それに応じたオーストラリア人のグループに待ち合わせ場所から連れて行かれ、現金を盗まれた上に、殺害されるという事件がありました。

 

その事件がニュースで流れた時、待ち合わせ場所にふらふらと100万円単位の現金を持って行き、面識もない人物と会おうとしていたという被害者のあまりの無防備さに、なんて酷い事件と言うより前に、呆れたものでした。

 

現金を銀行や両替機関で外貨に両替する時、その日の為替価格にある程度の上乗せをした為替レートで換算されます。

つまり、ニュースなので見る為替レートとは少々悪いレートになりますし、両替機関はその上に手数料を上乗せするのが普通です。

例えば$6000が、その日の換算レートとして発表されているレートで換算した場合、60万円になるとして、実際には両替機関が設定した換算レートと手数料で55万円から58万円くらいになるというのは、普通に起こります。

 

殺害された留学生も、今回FBに投稿した女の子も、この数万円を節約したくて、「FBにお互いに得になるので、両替しましょう」と投稿したのでしょう。

 

数万円の節約はもちろん大きいですが、その為に命を取られてしまったら、なんのための節約なのかわからないのに。

何よりも、安全はほとんどの場合、お金で買えるということを、世間知らずのワーキンホリデーの若者は考えないのかと思い、呆れたのでした。

 

因みに、この女性の投稿の返事として、何人かのオーストラリア人男性が「メッセージ送りました」と書き込んでいましたが、私と、もう一人、こちらに長く住んでいる日本人の男性が「知らない人との現金の両替は危ないので、正規の両替所で両替してもらったほうがいいですよ」と要らぬおせっかい投稿をしたのでした。

 

 

オーストラリア英語

去年の半ばに仕事を辞め、少し早めのリタイア生活に入ったのですが、まだ頼まれれば、簡単な通訳や翻訳の単発の仕事をお引き受けするようにしています。

そういった仕事は、常時来るわけではないのですが、場合によっては緊急を要すものもあり、自由な時間がある私は、以前より引受やすく、また内容によってはとても面白いものがあるので、楽しんでやっています。

 

さて、去年お引き受けした仕事の一つに、オーストラリアの会社で行った英語のインタビューを日本語に翻訳するというものでした。

日本から送られてきたオーディオを聞き、一週間のデッドライン内に、それを翻訳して文字に興します。

仕事自体は、何度も何度も同じ箇所を聞き、行ったり来たりしながら翻訳していくので、文字の翻訳の何倍もの時間がかかるのですが、インタビュー内容が面白かったので、肩は凝りましたが、やりがいのあるお仕事でした。

 

日本には優れた翻訳者が何人もいるのでしょうが、ほとんどのプロの翻訳者はアメリカで勉強、または生活した人が多いからでしょう、どうやらオージーイングリッシュを理解する貴重な存在として、どうやら私は少し重宝されているようです。

以前から、私に来る仕事は全てオーストラリア人、またはニュージーランド人、(時々イギリス人もありましたが)へのインタビューかレクチャーの翻訳でした。

 

さて、オージーイングリッシュでよく知られているのが、「エイ」を「ダイ」と発音する事。例えばTodayが「トゥデイ」ではなく、「トゥダイ」と聞こえます。

8は「エイト」ではなく、「アイト」。

こちらの典型的な(ちょっと田舎のオジサンの)挨拶言葉、「G'day mate!」もお土産屋さんに売られるTシャツにプリントされています。

これ、グッダイマイトじゃないんですよ。

本当にこの言葉をよく使うオジサンの発音は、ほとんど「ギダイマイ」(ギとマイにアクセントを置く)になってます。

 

けれど、オーストラリア英語の難しさはそれだけではありません。

オーストラリア人は英語を短くしてしまうのです。

日本でも友達が「ディスリスペクトする」というのを、「ディスる」と言っていて、それってどういう事?と聞いたことがあるのですが、あれに似ていますね。

 

日常よく使う言葉で次の言葉の意味はおわかりになるでしょうか?

1.ブレッキー Brekky

2.サニー Sunny

3.テリー Telly

上から、Breakfast、Sunglasses、Televisionです。短くした上で、最後にYをつけるのが特徴でしょうか。

他にも、少しでも長い単語はみんな縮めてしまいます。

PostyはPostman(郵便配達人)だったり、RockyはRockhampton(ロックハンプトンという地名)だったり。

 

先日Youtubeで、オーストラリア人と結婚しているアメリカの女優さんのインタビューを見ました。

彼女はクリスマスホリデーの間、家族でご主人の家族とクリスマスを過ごす為にシドニーに滞在していたようです。

朝、テレビのニュースで、アナウンサーが番組の最後に

"今日は気温が30度を超え、紫外線も朝から非常に強いという予報が出ています。

Don't forget your sunny (sunglasses) when you go out for Sunday Brekky (Breakfast)

日曜日の朝ごはんに出かけるのなら、サングラスをお忘れなく"

と言ったらしく、一瞬何語を話しているのか分からなかったそうです。

 

「オーストラリアは自然も豊かで伸び伸びしているし、子供はオーストラリアの学校に入れてもいいかもしれないわね、と主人と話し合っていたんだけれど、撤回することにしたわ。だって、英語は半分しか勉強しないんですもん。

これ、全国放送のニュースでアナウンサーが言ってたんですよ。信じられないでしょ。」

...と笑いながら語ってました。

 

というわけで、日本には優れた通訳や翻訳のプロが数多くいるにも関わらず、訛の強いオーストラリア英語を、耳で聞き取れる数少ない翻訳者として、わざわざ南半球までリモートの仕事が回ってくる事に感謝をしている今日この頃なのでした。

 

 

オーストラリアお役立ち情報 まずは自己紹介

今日1月10日からブログを始めます。

ブロク作成については、新年から始めようと思い、このはてなブログにも登録していたにも関わらず、コンピューターの前にゆっくり座るという時間が見つけられず、あっという間に10日も経ってしまったという状況です。

最初なので、まずは自己紹介からですね。

 

私、ヒギンズと申します。

オーストラリアに30年以上住んでいます。

 

ヒギンズはイギリスの古い名字だそうで、かのミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出て来るキャラクターの一人、粗野で下町訛の強烈な花売り娘イライザを、上流階級に通用するレディーに仕立てられるか、と友達と賭けをする言語学者がヒギンズ教授です。

ちょっと脱線なのですが、このイライザが最初マーケットで話す下町訛というのは、コックニー訛と呼ばれており、これはやはり強い癖のあるオーストラリア英語の元だと言われています。

 

ま、その名字からおわかりかと思いますが、私、祖先がイギリスから移民してきたオーストラリア男性と今から三十年(とちょっと)前に結婚しました(そして離婚しました)。

結婚前の名前に戻す事は可能だったのですが、銀行口座やら保険やら車の名義やらの名前を全部変えるのはあまりにも面倒くさく、「これは私のオーストラリアの名前」と思うことにして、そのまま使ってます。

こちらで名前を聞かれた時、日本の名字に戻してしまうと、必ず2〜3度聞き直され、それでもわからなくて、スペルも言ってあげる手間が、英語の名字だと省けるという事もありますね。

日本の名前でも、トヨタや三菱や日産だったら、まだ簡単にわかってもらえるんでしょうが・・・。

 

ま、そういう理由で、離婚後もそのままオーストラリアに住み着いているので、かれこれ三十年ちょっとオーストラリアに住んでます。

その間に一人娘をシングルマザーとして育てあげ、彼女は結婚してパートナーとニュージーランドに移り住み、私一人オーストラリアに取り残され(?)、長年貯めていた年金にも手を付ける事ができるようになったので、今まで働いていた空港での仕事を辞めて、いつでも好きな時にニュージーランドや日本に行けるようにと、リタイア生活に入る事にしました。

 

一旦リタイア生活に入ってしまうと、なんだか毎日が暇過ぎて困ってます。

リタイアしたら、毎日ゴルフするぞ〜と燃えていたのですが、この夏は気温と湿度が高い上に、雷を伴う雨が多く(こっちではストームと呼びます)、私のメンバーになっているゴルフ場は近くを流れていた川の氾濫であえなく湖と化し、再開までに何週間もかかるそう。

 

そこで、コロナで一時途絶えていたワーホリや留学生の復活を期に、夢や希望に燃えるジェネレーションZ世代に向け、また長期でオーストラリアを旅行してみたいなぁと思われるジェネレーションXからY世代に向けて、オーストラリアのお役立ち情報などを紹介して行きたいと思っています。

 

というわけですので、どうぞよろしくお願いします。